2009年11月02日

楠勝平さんフランス語版

 青林工藝舎の単行本、実は海外でもたくさん翻訳されております。たまにはそのへんもご報告しておきましょう。今月は海外版単行本ラッシュでいろいろ届く予定です。まずは楠勝平さんの『彩雪に舞う…』フランス語版『La Promesse』がコーネリウスより。
 収録作品は「名刀」「おせん」「参加」「茎」「臨時ニュース」「地獄」「大部屋」「達磨さん達磨さん…」「彩雪に舞う…」の9作品で、オリジナル版の『彩雪に舞う…』からセレクトした約300ページ。
 出版社のコーネリウスは、2006年に出した水木しげる氏の「のんのんばあ」が2007年アングレーム国際コミックフェスティバルで日本人作家として初の大賞を受賞するなど、規模は小さいながらもこだわりのセレクトと本作りで高く評価されています。社長のジャンルイはめちゃくちゃ完璧主義者。『彩雪に舞う…』も、元の日本語版は半分デジタル、半分アナログで作ったのでアナログ製版分の作品はデータがなかったのですが、そこは本作りの●●●●であるジャンルイのこと、「できる限りきれいな本にしたい」と、海外版によくあるような本からの複写ではなく、わざわざ日本版の印刷用フィルムを複製してそこからデータ化するという、おそろしく手間とお金のかかる方法でこの本を作ったのでした。元々日本のマンガが大好きで、日本に来ると神保町や中野まんだらけでビンテージマンガを山ほど買い漁る彼ですが、今月は水木しげる氏のパーティに参加するために来日するとか。前回来日した時に神保町で田河水泡の「蛸の八チャン」を見つけて、「今日はこの本抱いて寝る!」とか驚喜した姿が忘れられません(笑)。
 今月は他にも、スペインのグレナより平田弘史氏の『無名の人々 異色列伝 Héroes Anónimos』、フランス、黒トカゲより福谷たかし氏『どくだみ荘伝説 le Vagabond de Tokyo』、カナダ、D&Qより勝又進氏『赤い雪 Red Snow』、逆柱いみり氏『赤タイツ男 The Box Man』が出る予定。アメリカTop Shelfからのアックスベスト版『AX Collection』も、中身の編集はほぼ終わったので来年には出る予定です。平田弘史作品は、既にフランスのデルクールより多数翻訳されていて、青林工藝舎の『無名の人々』『日本凄絶史』も出てますし、来年早々には『お父さん物語』も出ます。フランスの黒トカゲ(le Lezard Noir)はこれまで主に丸尾末広氏などの作品を出版しながら、子供向けの絵本や「ムーミン」シリーズも手掛けていて、社長のステファンはこれまた日本のアングラ文化に異常に詳しい(笑)。今回の「どくだみ荘」フランス語版タイトルは、オリジナルタイトルの「どくだみ荘」ではフランスの読者にわかりにくいので作品の内容から何かわかりやすいタイトルをつけようと二人で相談し、ステファンが「主人公のヨシオは東京を漂流してるから、『東京流れ者』って感じだね!」「鈴木清順かよ!」「そうそう。竹越ひろ子の歌も最高!」ということで決定したのでした。カナダのD&Qは辰巳ヨシヒロ氏の一連の作品や、林静一氏の「赤色エレジー」も出していますが、今後もオルタナ系作家の作品を続々翻訳出版していく予定で、鈴木翁二氏、安部慎一氏のベスト版、松本正彦「劇画バカたち!!」なども決定。Top Shelfからの『AX Collection』は、発売が公式にアナウンスされてすぐに、アメリカのコミックファンが集まる数々のサイトにスレッドが立ち、発売前から大盛り上がりのようです。
 またコーネリウスからはこれまでにもクリハラタカシ「ツノ病」、安部慎一「やさしい人」(フランスオリジナル編集によるベスト版)、勝又進「赤い雪」、辰巳ヨシヒロ「大発掘」が翻訳出版されているので、いずれまた機会があれば紹介したいと思います。(浅)
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posted by 青林工藝舎 at 21:44 | TrackBack(2) | 海外版
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ツノ病
Excerpt: ツノ病
Weblog: ロドリゲスインテリーン
Tracked: 2009-11-24 12:14

ちくしょう!
Excerpt: 10萬の金額に目がくらんで全身にション便ぶっかけられたし!割れ目からズッバズバ出るとこ見てたら異常に興奮しちった!次は15出すからうんこ出したいんだって・・・・。ちくしょう!!やってやる!!
Weblog:
Tracked: 2010-08-24 03:48