2012年10月12日

近藤ようこさん、『戦争と一人の女』本日脱稿!

 本日午前中、近藤ようこさん宅へ。行きの電車で本を読んでいたらいつの間にか眠りに。うっかり乗り越すところでした。

 「どうしても描きたい作品があるので」という話を頂いたのが約3年前のこと。普段の仕事があるので、一定のペースで描くのはちょっと無理かも、ということで、それでは描き下ろしで、となり、その原稿を本日朝脱稿されたのです! 私がお伺いする寸前まで直しのペン入れをされていたそうで、ホントに出来たてホヤホヤの作品を頂いたのでした。
 タイトルは、坂口安吾原作『戦争と一人の女』。最初にお話をいただいたとき、過去に読んだことがあったものの、記憶が薄れていたので読み返し、これをマンガ作品にするのはかなり難しそうだな、と思ったのですが、構成力バツグンの近藤さんが描くのだから、逆にどんな作品に仕上げてくるのかとても楽しみでした。
 途中何度かラフをいただいていたのですが、やはりペンが入ると絵に力が漲ってて凄い。原作は独白の形で進行しているのですが、それを、セリフ・独白・絵、と三つにうまく振り分けられていて、とても読み進めやすく構成されていました。また、登場人物の表情が上手い! 表情による語りがものすごく上手い! マンガの強みってこれだよな、と思わず納得してしまいます。あのね、これは傑作ですよ!!

 それにしても、描きたい作品のために、膨大な資料を集め場面場面を検証し、長い時間をかけて描き上げるその集中力には脱帽です。「描きたい」ものがあるってこんなに強い事はない。そういう思いがあるから仕事が続いていると思うんですね、これ重要なこと。そしてプロはそをれをちゃんと完成させる、ってことも重要なこと…。

 そういう方々のそばで長年仕事をさせてもらっているわけだけれど、そんな姿を見る度に、自分は色んな人に育ててもらってるんだな、と思うワケで、よくいう「編集者がマンガ家を育てる」とう言葉は、ボンクラな私に限っては当てはまらないなのであります。(手塚)

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発売は11月末予定。お楽しみにお待ち下さい!
posted by 青林工藝舎 at 22:25| 日記